新東京国際空港開港記念切手は、1978年の新東京国際空港の開港を記念して発行された記念切手です。
新東京国際空港というとピンとこない人も多いと思いますが、現在の名称は「成田国際空港」です。
成田国際空港は開港した1978年は新東京国際空港という名称でした。
この切手、ある事情によって発行日が延期されました。
当時切手を買い求めた方の中にはこの延期の発端となった「事件」を覚えている方も多いと思います。
そんな新東京国際空港開港記念切手ですが、現在どのような価値があるのでしょうか。
今回は新東京国際空港開港記念切手の解説と、販売価格・買取価格の相場を紹介します。
新東京国際空港開港記念切手を売りたいと考えている方は是非参考にして下さい。
もくじ
新東京国際空港開港記念切手とは
〇発行年 1978年5月13日
〇額面 50円
50円×20枚(1シート)
○発行枚数 3000万枚
新東京国際空港開港記念切手はその名の通り、新東京国際空港の開港に合わせて発行されるはずだった記念切手です。
そもそも新東京国際空港は1971年に用地を取得したものの、当時強硬な空港建設反対派の抵抗にあい工事が難航。
開港時期が読めないままゆっくりと工事が進んでいく状況でした。
この記念切手も開港と同時に発行されるよう準備が進められていましたが、当の空港の完成時期が読めないため、この切手の発行も「発行される予定」という状態のまま1978年を迎えてしまいました。
空港の開港予定日がようやく1978年3月30日に決まったことで、この切手の発行日も3月30日に決まり、正式に発表されました。
ところが、開港直前3月26日に空港建設反対派の一部が管制塔を占拠し、設備を破壊するというゲリラ行為を行う事件が発生。
このときの被害によって空港の開港は5月20日まで延期。
当然この新東京国際空港開港記念切手も発行日が延期になりました。
散々振り回された形になった新東京国際空港開港記念切手ですが、ようやく同日の5月20日に開港と同時に無事発行される運びとなりました。
この一連の騒動は犠牲者も出たため、ニュースでも大きく報道され、記憶に残っている方もいるのではないでしょうか。
そんな大きな事件の中で発行された切手です。
額面は50円で、発行枚数は3000万枚。
20枚セットになったシートも発行されています。
デザインは現在でも変わらぬ「第一旅客ターミナル」。
当時最先端の施設であったこのターミナルの絵は、近未来を感じさせるに十分なものだったに違いありません。
新東京国際空港開港記念切手の平均的な販売価格と買取相場
そんな新東京国際空港開港記念切手の、販売価格と買取価格の相場です。
店頭での販売価格
バラ 70円~100円
シート 1400円
買取相場
バラ 30円~40円
シート 800円~900円
残念ながら現在の所プレミアはついていません。
販売価格は若干額面を上回るものの、買取価格は額面を下回るか良くて額面通りです。
これはやはり比較的新しいことと、発行枚数が3000万枚と多いことが挙げられます。
古ければ古いほど、また発行枚数が少なければ少ないほど貴重になる傾向にあるのが切手です。
その点でこの切手はまだ新しく、市場にも沢山出回っているためプレミアがつかないのは仕方がない所でしょう。
高く買い取ってもらうコツ
新東京国際空港開港記念切手を、1円でも高く買ってもらうポイントを紹介します。
・裏糊が残っているかどうか
・ヒンジの跡がないかどうか
・染み、ヤケ、擦れ、折れ、破れ、よれがないかどうか
・未使用かどうか
・複数の業者に査定を依頼する
まず、なんといってもコンディションが重要です。
発行枚数が多い切手は、状態の良い物が多く現存しています。
そのため、「状態が悪い」ものに関しては一気に査定を下げられます。
とはいえ、切手としての価値はあるので、0円になることはありません。
高く買い取ってもらうつもりなら新品未使用、傷汚れ折れが一切ない状態のものが望ましいです。
シート単位になるとまとまった枚数になるため、バラの状態よりは高値が期待できます。
さらに複数枚あると、さらなる査定アップが望めます。
初日カバー(発行日当日の消印があるもの)であれば若干値段が上がります。
また、この切手は先述したようなトラブルの末、発行されたものですので、ひょっとしたら今まで見たことがないような切手が出てくるかもしれません。
例えば本来発行する予定だった、3月30日の消印が押された初日カバーなど。
というのも、元々発行日の3月30日に合わせて記念印を押してもらおうと、初日カバーを郵便局にあらかじめ送っておく「郵頼」というサービスを利用した方も大勢います。
当時の郵政省も当然、あらかじめ3月30日にお客様にお渡しできるよう、先に3月30日の消印を押していました。
結局これらは発行日が延期になったことで、すべて焼却処分されましたが、そうはいっても色々出てくるのが切手の世界です。
特にこういったイレギュラーがあった切手というのは何が起こるかわかりません。
もし、「あれ?」と思う新東京国際空港開港記念切手があれば、ぜひ査定を依頼してみてください。
ひょっとしたらとんでもないお宝かもしれません。
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最後に
新東京国際空港開港記念切手は、1978年3月30日に空港開港日に合わせて発行予定でした。
しかし空港建設反対派の妨害に遭い、同年5月20日に発行が延期されたという事情のある切手です。
発行までに問題があったものの、正式に発行され、発行枚数も多いため現在ではプレミアはついていません。
ただ、あくまでも傾向ですが、じわじわと人気が上がってきているのを感じます。
ひょっとしたらタイミングによっては、思っていた以上の値段で買取してもらえる可能性もあるかもしれません。
売る、売らないにかかわらず、一度査定してもらってみてはいかがでしょうか。