「色々持ってるけど昔の普通切手ばかりだなあ…価値なさそう」
と思っていませんか?
プレミアがつく切手は何も記念切手だけじゃありません。
なんの変哲もない普通切手でも、昔の普通切手の中には高い価値を有している物が少なくありません。
動植物国宝図案切手シリーズは1950年から1965年までの15年間、一次・二次・三次と発行された普通切手です。
非常に多種多様な切手が販売されましたが、このシリーズの中には高い価値を持つものが少なくありません。
今回はそんな動植物国宝図案切手シリーズの切手の解説と、買取価格などの相場、高く買い取ってもらうコツをご紹介します。
家にある普通切手。
売ろうか迷っている方や、価値が知りたい方は是非参考にしてみてください。
もくじ
動植物国宝図案切手とは
発行年
【第一次】1950年~1951年
【第二次】1952年~1959年
【第三次】1961年~1965年
額面
【第一次】
石山寺多宝塔切手 0.8円
前島密切手 1円
尾長鶏切手 5円
観音菩薩像切手 10円
姫路城切手 14円
平等院鳳凰堂切手 24円
弥勒菩薩像 50円
第一次は1950年から発行が始まりました。
第一次はまだ「銭」と「円」が存在したため、円表記に1円以下を示す「.00」が付いています。
(例えば10円の場合10.00と表記されている)
このことから「0付き」とも呼ばれています。
発行期間がわずか1年と非常に短く、現存数の少ないものが多いため価値の高いものが多いのが特徴です。
未使用は当然高価ですが、14円以上のものは使用済でも数千円の値を付けるものがあります。
また、24円切手にはエラー切手が多く見つかっているという特徴もあります。
この頃の切手には「印刷庁(旧)」「印刷庁(新)」「大蔵省印刷局」の3つの銘版があり、この銘版でも価値が変わります。
なお、この第一次動植物国宝図案切手は「産業図案切手シリーズ」の再販と発行が重なっており、カタログによっては「昭和すかしなし切手」というプレミア切手に分類されることもあります。
昭和すかしなし切手に関しては「昭和すかしなし切手」の記事をご参照ください。
ここでは昭和すかしなし切手として扱いません。
【第二次】
前島密切手 1円
秋田犬切手 2円
ホトトギス切手 3円
石山寺多宝塔切手 4円
おしどり切手 5円
カモシカ切手 8円
観音菩薩像切手 10円
姫路城切手 14円
中尊寺金色堂切手 20円
金魚切手 35円
日光東照宮陽明門 45円
弥勒菩薩像切手 50円
平等院鳳凰堂切手 30円
まりも切手 55円
オオムラサキ蝶 75円
鵜飼切手 100円
やつ橋蒔絵切手 500円
第二次は1952年に発行が開始されました。
この頃から銭が使われなくなったため、第一次にあった「.00」という表記が無くなりました。
ちなみに平等院鳳凰堂は1次にもありましたが、外国の船便の郵便料金改定によって図案をそのままに、額面だけ30円に変えて発行されました。
第一次に比べてプレミアは付かないものが多くなりましたが、高額の切手にはプレミアが付きます。
銘版2種類による違い、カラーマーク、エラー切手など様々な付加価値が付くケースが多く、一次以上に査定が複雑で困難です。
【第三次】
ベニオキナエビス 4円
ナンテン 6円
ソメイヨシノ 10円
円覚寺舎利殿 30円
日光東照宮陽明門 40円
能面 70円
ヤマドリ 80円
風神 90円
タンチョウヅル 100円
迦陵頻伽 120円
三次になると発行期間も長く、現存数も多いため、一次や二次に比べると高いプレミアがつかないものが多くなっています。
ですが中には「風神」のようにデザインが人気で、高い買取価格で取引されている物もあります。
動植物国宝図案切手の平均的な販売価格と買取相場
店頭での販売価格
【第一次】
石山寺多宝塔切手 200円~400円
前島密切手 500円~1000円
尾長鶏切手 前期2000円 後期1000円前後
観音菩薩像切手 1500円~4000円
姫路城切手 5000円~11000円
平等院鳳凰堂切手 4000円~8000円
弥勒菩薩像 10000円~30000円
【第二次】
前島密切手 50円前後
秋田犬切手 10円前後
ホトトギス切手 20円前後
石山寺多宝塔切手 200円前後
おしどり切手 25円前後
カモシカ切手 25円前後
観音菩薩像切手 200円前後
姫路城切手 500円~1000円
中尊寺金色堂切手 100円前後
金魚切手 700円~1000円
日光東照宮陽明門 500円~700円
弥勒菩薩像切手 400円~700円
平等院鳳凰堂切手 1500円~4000円
まりも切手 1000円~1800円
オオムラサキ蝶 800円~1000円
鵜飼切手 2500円~4000円
やつ橋蒔絵切手 4000円~9000円
【第三次】
ベニオキナエビス 25円前後
ナンテン 30円前後
ソメイヨシノ 40円前後
円覚寺舎利殿 400円前後
日光東照宮陽明門 500円前後
能面 150円前後
ヤマドリ 250円前後
風神 1800円~3000円
タンチョウヅル 800円~1500円
迦陵頻伽 700円~1400円
買取相場
【第一次】
石山寺多宝塔切手 100円前後
前島密切手 300円前後
尾長鶏切手 前期500円 後期200円前後
観音菩薩像切手 500円~2000円
姫路城切手 3000円~7000円
平等院鳳凰堂切手 1000円~3000円
弥勒菩薩像 5000円~15000円
【第二次】
前島密切手 20円前後
秋田犬切手 1~5円
ホトトギス切手 5円前後
石山寺多宝塔切手 50円前後
おしどり切手 5~10円前後
カモシカ切手 5~10円前後
観音菩薩像切手 50円前後
姫路城切手 100円~300円
中尊寺金色堂切手 20円前後
金魚切手 100円~300円
日光東照宮陽明門 100円~200円
弥勒菩薩像切手 50円~200円
平等院鳳凰堂切手 500円~1500円
まりも切手 200円~600円
オオムラサキ蝶 100円~300円
鵜飼切手 500円~2000円
やつ橋蒔絵切手 1500円~6000円
【第三次】
ベニオキナエビス 5円前後
ナンテン 10円前後
ソメイヨシノ 15円前後
円覚寺舎利殿 100円前後
日光東照宮陽明門 100円前後
能面 30円前後
ヤマドリ 50円前後
風神 800円~1200円
タンチョウヅル 200円~800円
迦陵頻伽 100円~500円
相場や買取価格に関しては非常に幅が広いです。
プロでも査定価格に大きくばらつきがある切手です。
そのため、販売価格はともかく、買取価格は査定してもらわないとわかりません。
ただ、傾向としては
・一次は全体的に価値が高い
・二次は高額の額面の価値が高い
・三次は風神以外は価値が低め
と考えてOKでしょう。
高く買い取ってもらうコツ
動植物国宝図案切手を高く売る為のコツです。
・裏糊が残っているかどうか
・ヒンジの跡がないかどうか
・染み、ヤケ、擦れ、折れ、破れ、よれがないかどうか
・未使用かどうか
・複数の業者に査定を依頼する
基本的には新品未使用、美品であることが条件です。
ただ、1次は貴重なものが多く、使用済でも数千円の買取になるものもあります。
2次3次の場合、使用済はあまり期待できないでしょう。
ただ、珍しい銘版付きや消印などの理由で高い買取になることもあります。
とにかくこの切手シリーズは複雑で難解です。
業者でも査定価格に何倍も開きが出る場合があります。
このシリーズに関して一番高く買い取るコツは
・多くの業者に見積もりを取る
・信用できる業者に査定してもらう
の2つです。
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最後に
動植物国宝図案切手シリーズは【1次】【2次】【3次】と細かく分かれたシリーズです。
種類や査定の上下しやすい要因が多く、非常に査定の難しい、プロでも評価の分かれる切手です。
査定してもらう際は確かな鑑定眼を持つ業者か、複数の業者に査定してもらって色々と比較してみましょう。
業者と切手によっては数千円以上の差が開くときもあります。
貴重な動植物国宝図案切手シリーズをお持ちの方、是非一度鑑定してもらってみませんか?