「産業図案切手シリーズの切手を売りたいんだけどどのくらいの価値があるんだろう?」
何て疑問はありませんか?
産業図案切手は1948年~1949年にかけて2円~500円までの計13種類発行された切手の総称です。
産業図案切手13種類の中には驚くようなプレミアのついた切手もあります。
もし、現在産業図案切手をお持ちの方は、是非この記事を参考にして価値を確認してみてくださいね。
他にも家族が集めていたなどで切手に詳しくない方。
もし、古い切手で、働く人の様子が印刷された切手があったら、この産業図案切手かもしれません。
先ほども書きましたが、物によってはとんでもないお宝切手の可能性があるので、是非合わせて記事を読んでみてください。
もくじ
産業図案切手とは
発行年
1948年10月~1949年11月にかけて計13種類
額面
・農婦 2円
・捕鯨 3円
・炭鉱夫 5円
・茶摘み 5円
・印刷女工 6円
・採炭夫 8円
・紡績女工 15円
・穂高岳 16円
・植林 20円
・郵便配達 30円
・電気炉 100円
・機関車製造 500円
産業図案切手は戦後間もない1948年10月~1949年11月にかけて計13種類発行された13種類の額面の切手です。
そのほとんどが様々な「産業」もしくは「産業に従事する人」が図案になっています。
普通切手だったため、発行枚数は多かったようです。
そのため、使用済みの現存数は多いのですが、未使用の現存数が極端に少ないという特徴を持っています。
上記の理由から貴重なプレミア切手であっても、使用済みは極端に価値が下がります。
産業図案切手は「新品未使用」が基本だと覚えておいてください。
この産業図案切手のなかでも、額面100円の「電気炉」と、額面500円の「機関車製造」の2つに関しては非常に貴重なプレミア切手です。
また、そのほかにも5円の「茶摘み」、30円の「郵便配達」も比較的高額なプレミア切手となっています。
そのほかの9種類に関しても、額面をはるかに超える価格で取引されているので、産業図案切手は全てが「プレミア切手」と言ってしまっていいでしょう。
なお、産業図案切手の一部には「すかし有り」と「すかし無し」の切手が存在します。
「すかし」とはお札などに使用されている光にかざすと、うっすらと浮かび上がる模様、「透かし」の事です。
1949年までは切手の偽造防止のためにすべての切手で「すかし有り」で発行されていましたが、切手印刷技術の向上によって偽造の心配がなくなったことで、随時「すかし無し」の切手に切り替わっていきました。
産業図案切手は1951年から1952年にかけて13種類中8種類が図案そのままに増刷されましたが、その際はすかし無しの紙になっています。
そのため産業図案切手8種類には「すかし有り」と「すかし無し」が存在するのです。
この透かし無し切手は「昭和すかしなし切手」と呼ばれ、切手の中でも特に貴重な高額プレミア切手となっています。
1952年から普通切手は「動植物国宝シリーズ」に切り替わってしまったため、この「すかし無し」切手の発行枚数は元々極端に数が少なく、使われてしまったものも多いため現存数はごくわずか。
とても希少な切手になっています。
もちろん価値も「すかし無し」のほうが高いです。
良く勘違いされますが、1949年以降の切手は全てすかし無しになっています。
わざわざ「すかし無し」と表記するのはこの1949年~1952年にかけて製造された「透かし有り」と「すかし無し」が混在する切手に対してのみ使われます。
産業図案切手の平均的な販売価格と買取相場
店頭での販売価格
・農婦 50円~80円
・捕鯨 300円~700円
・炭鉱夫 200円~500円
・茶摘み 1500円~3000円
・印刷女工 200円~400円
・採炭夫 200円~400円
・紡績女工 100円~200円
・穂高岳 500円~1000円
・植林 1000円~1500円
・郵便配達 1200円~2500円
・電気炉 5000円~15000円
・機関車製造 10000円~40000円
買取相場
・農婦 10円~20円
・捕鯨 100円~200円
・炭鉱夫 150円~250円
・茶摘み 500円~1000円
・印刷女工 20円~50円
・採炭夫 20円~50円
・紡績女工 20円~50円
・穂高岳 100円~300円
・植林 300円~500円
・郵便配達 600円~1000円
・電気炉 2000円~10000円
・機関車製造 5000円~20000円
ご覧の通り、「電気炉」と「機関車製造」は13種類の中でも特に高い価値のプレミア切手となっています。
電気炉の100円と機関車製造の500円は現在の価値で換算すると1000円、5000円になります。
ここまで高額の切手を買う人は限られた一部の人だけだったでしょうし、買って使わずにとって置く人はさらに限られるためこの2つの未使用切手の現存数は少なく、希少な切手となっています。
その他の切手も数百円ほどで取引されています。
専門業者ならどの切手も100円~の買取価格が付くでしょう。
ただし、使用済みは大幅に価値が下がります。
例で言うと500円の機関車製造ですが、未使用品の場合、販売価格数万円もの値が付く高額プレミア切手ですが、使用済みになると1000円以下の価値となってしまいます。
高額プレミア切手で使用済と未使用でこれだけの差が開く切手も大変珍しいです。
もちろんそのほかの12種類も使用済みだと極端に価値が落ちます。
そして、先ほど解説した「すかし無し切手」。
もし、産業図案切手で、未使用、さらに透かし無し切手だった場合、買取価格は何倍にもなります。
タダでさえ未使用の現存数が少なく、プレミア化している産業図案切手ですが、透かし無しの場合、今回紹介した相場の3倍~4倍もの価値があります。
特に「郵便配達」「電気炉」「機関車製造」の透かし無し切手は価値が高く、数万円以上の買取査定も見込めるでしょう。
高く買い取ってもらうコツ
高く買い取ってもらうコツですが、基本は以下の通りです。
・裏糊が残っているかどうか
・ヒンジの跡がないかどうか
・染み、ヤケ、擦れ、折れ、破れ、よれがないかどうか
・未使用かどうか
・複数の業者に査定を依頼する
産業図案切手は「新品未使用」が高い買取の絶対条件です。
新品未使用であればそのほとんどに値段が付きます。
また、光にかざしてみて、透かしがない物ならさらに高額買取になるでしょう。
他に価値の上がる理由として、発行日当日に使用され消印の押された「初日カバー」。
そしてシートの余白に印刷場所を示す「銘版」が記載されているのですが、これが「印刷局」と書かれている場合は貴重で、さらに買取価格が上がります。
産業図案切手は様々な査定要因があり、一概に説明しきれないほど複雑です。
一番は専門業者にしっかり査定してもらうのが良いでしょう。
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最後に
産業図案切手は1948年~1949年に発行された、産業に従事する方をモチーフにした13種類の切手の総称です。
全て額面以上のプレミア切手ですが、中でも電気炉と機関車製造に関しては数万円の値段が付く希少な切手となっています。
種類自体も多く、透かしの有無、銘版の種類でも価値が全く違って来るため価値を図るのが難しい切手でもあります。
専門業者の中でも買取価格がかなり変わるため、もし売る際は複数の業者に査定を依頼するか、評判の良い、確かな鑑定ができる業者に依頼しましょう。